平成21年度採択組織的な大学院教育改革推進プログラム「イノベーション創出のための大学院教養教育」(AGEIN: Advanced General Education for Innovation at Graduate School)

2.目的および目標

米国での金融危機に端を発する世界同時不況など混迷を深める現代社会において、技術者・研究者には、その進むべき方向の確固たる認識のもと新たな価値を発見・創造し、対自然、対社会および対人間を想定したイノベーションの創出が期待されている。すなわち、グローバル競争の中で国際的に活躍できる人材、学際的分野への対応を可能とする応用能力を備えた人材、企業等でのイノベーション創出を可能とする人材の育成を目標とした多面的な教育プログラムの提供とその実践が必要な時期が来ているといえる。

本取組は、既に実践している教育プログラムの拡充・整備により、異分野対応能力や実践的能力を涵養し、あわせて、国際人としての活躍を可能とする英語力の強化を図るとともに、理学、工学の枠に縛られない多面的思考力を涵養するための大学院特別教育プログラムを配置し、他大学に率先して、博士前期・後期課程学生に対して以下の特別教育科目(大学院教養教育科目)を提供し、大学院教養教育の先導的役割を果たすものである。

  • 「数理科学特別教育プログラム」(新設:修了要件外、博士前期および後期課程共通)
  • 「人間科学特別教育プログラム」(新設:修了要件外、博士前期および後期課程共通)

また、学生の英語力強化と日本企業への就職を希望する外国人留学生の日本語力強化のための外国語リテラシー教育科目の拡充・整備やMOT特別教育コース開講科目の利用、インターンシップや国際会議参加支援等により学生の実践力強化に努める。

  • 「外国語リテラシー教育プログラム」(修了要件内、博士前期および後期課程共通)
  • 「MOT特別コース」(既設・社会人対象:修了要件外として本研究科学生に開放)

なお、可能なものから上記開講科目のライブラリ化を進め他大学大学院等へ公開する。また、特別教育プログラム、外国語リテラシー教育プログラム履修学生、およびMOT特別コース履修学生には、インターンシップ・国際会議派遣支援や自立支援に対するインセンティブを与え所定の単位を取得した学生には修了証書を発行する。

教育上の方策とその目標

大学院教養教育科目の配置
  • 専攻分野の専門的知識にとどまらず理学・工学の枠に縛られない幅広い知識の習得
  • 実社会にて要求される学際的な分野への対応のための応用能力の涵養
  • 企業等でのイノベーション創出に必要な創造性豊かな多面的思考力の涵養
  • 日本企業への就職を希望する外国人留学生の日本語能力の強化
国際会議での研究成果発表
  • 英語によるコミュニケーション能力強化のための実践的トレーニング
インターンシップでの研究プロジェクト参画
  • 国内企業、海外大学におけるインターンシップでの共同研究プロジェクト等への参加によるイノベーション創出のための実践的トレーニング
自立支援プログラムの配置
  • 研究企画や研究マネジメントのための実践的トレーニング
キャリア支援
  • 博士前期および後期課程学生対象の合同セミナーの開催
    リクルートエージェントとの共催(自然科学研究科の包括連携協定締結先)