大学院科学技術教育の全面英語化計画(GRASIUS)

本教育プログラムとは

大学院自然科学研究科の目標である「多様化する社会のニーズと学際的・融合的に進化する科学技術や学術研究に対して柔軟に対処し、堅実な基礎学力と広い分野にわたる応用能力を備えた総合的・国際的視野を持つ実践的・創造的・国際的人材を育成することを目的とし、国際的に魅力ある大学院を目指す。」を実現するための本研究科全体を対象とした大学院教育改革プログラムです。

本プログラムの背景

欧州連合においては「エラスムス(ERASMUS: European Community Action Scheme for the Mobility of University Students)計画」を基本として、欧州連合内での高等教育の標準化を目的とする国境を越えた学生教育が実現しつつある。日本の高等教育機関における教育の国際化を考えるとき、その相手国としては、まず東アジア諸国があげられるが、自然科学分野においては、特に、これまでどおり日本語による教育に固執していたのでは多数の優秀な外国人留学生を受け入れ、日本人学生とともに国際的に通用する技術者・研究者として育成し、国際社会へ送り出すことを目的とした大学院教育の革新的な展開は期待できない。

本研究科国際化へのこれまでの対応

本研究科では、平成19年4月より科学技術分野での広範な共同教育を推進するため国内共同教育部門と国際共同教育部門の二部門より構成される「総合科学技術共同教育センター(GJEC: Global Joint Education Center for Science and Technology)」を開設している。その国際共同教育部門は、海外協定校との連携による自然科学分野の国際共同教育の推進を大きな目標とし、英語を共通言語とする教育・研究指導の標準化に向けた教育プログラムの整備、学生の英語力強化のための英語教育科目の拡充・整備、本研究科教員の英語による教授法改善のためのFD活動を進めている。平成19年10月より、新たな教育プログラムとして開始される国費留学生の特別枠を有する「科学技術分野における国際共同教育プログラム(IJEP: International Joint Education Program for Science and Technology)」では、専攻の如何を問わず本プログラムに所属する外国人留学生を含む全学生に対して英語による教育・研究指導が実施される。また、既に採択されている本研究科の「21世紀COEプログラム」や「魅力ある大学院教育イニシアティブ」においても、先端科学分野における国際共同研究や国際共同教育の新たな取組が進められている。なお、本研究科に所属する殆どの教員は海外経験があり、海外大学での英語による教育に従事した経験を有する教員も多数含まれている。

本教育プログラムの目標

国際的に活躍できる技術者・研究者を育成していくために、学生の異分野対応能力や実践的能力を涵養し、あわせて、国際社会でのコミュニケーションに必要不可欠である英語力の強化を図る。本研究科自体も英語による大学院教育の基盤を拡充・整備し、その組織的展開を図る。これにより、本研究科の教育面での国際競争力を強化し、国際的に魅力ある大学院となることも大きな目標となっている。-「グラシウス(GRASIUS: Graduate School Action Scheme for the Internationalization of University Students)計画」。この目標達成のために本プログラムには、以下の事項が必須として含まれている。

  1. ①広範な科学・技術分野に対応可能な英語による教育・研究指導体制の構築
  2. ②英語力強化のための実践的英語教育科目の配置とTOEFLによる英語力の評価
  3. ③英語による教授法改善のためのFD活動(セミナー、講習会の開催)
  4. ④海外協定校との連携による国際共同教育の推進
  5. ⑤共同学位制度や Sandwich Program などによる教育の国際的な質の保証制度の整備
  6. ⑥奨学基金などによる学生の海外派遣支援制度の拡充・整備
  7. ⑦海外協定校との連携のもと本研究科主催による学生国際会議の毎年開催
  8. ⑧企業、海外協定校などでの研究型インターンシップによる実践的能力の強化

「エラスムス計画」の基本である ①学生の流動性の確保、②教員の流動性の確保、③共同教育カリキュラムの整備、④短期集中教育プログラムの整備 は本プログラムの基本でもあり、その年次進行により、これらの基本が確立され本研究科のさらなる国際化へと繋げていくことができる。

対象者

本研究科に所属する博士前期課程および博士後期課程所属の全学生が対象です。

重要な本プログラムの実施内容

  1. 1)学生の海外活動支援
    国際会議での研究成果発表支援、海外インターンシップ活動支援
  2. 2)共同学位制度の制定と学生の長期海外派遣支援
  3. 3)国際共同教育のための教員の海外派遣と協定校教員の招聘支援
  4. 4)講義科目の英語化に向けた支援
    教員の英語による教授法改善のためのFD活動支援
  5. 5)共同学位制度締結のための調査および広報活動支援
  6. 6)学生国際会議の開催支援

講義科目英語化の目標設定

講義実施形態を以下のカテゴリーにて分類し本取組終了時には図のような比率とすることを目標としています。

カテゴリ-0 :教科書・資料(日本語)、使用言語(日本語)
カテゴリー I :教科書・資料(英語)、使用言語(日本語)
カテゴリー II :教科書・資料(英語)、使用言語(日本語+英語)
カテゴリーIII :教科書・資料(英語)、使用言語(英語)

goal

本教育プログラムに関する問い合わせ先

〒860-8555
熊本市黒髪2丁目39番1号
熊本大学自然科学系事務部プロジェクト事務支援室
TEL: 096-342-3836