大学院科学技術教育の全面英語化計画(GRASIUS)

本プログラムの活動報告

News Letter 2008.6 No.4

 

大学院教育改革支援プログラム

「大学院科学技術教育の全面英語化計画」(H19-H21年度)

GRASIUS

(Graduate School Action Scheme for Internationalization of University Students)

取組責任者 檜山 隆

 

 欧州連合においては「エラスムス(ERASMUS: European Community Action Scheme for Mobility of University Students)計画」のもと欧州連合内での高等教育の標準化を目的とする国境を越えた学生教育が実現しつつあります。日本の高等教育機関における教育の国際化を考えるとき,特に自然科学分野においてはこれまでどおり日本語による高度専門教育の提供に固執していたのでは多数の優秀な外国人留学生を受け入れ日本人学生とともに国際的に通用する研究者・技術者として育成し,国際社会へ送り出すことを目的とした大学院教育の革新的な展開は期待できません。
 熊本大学大学院自然科学研究科は,多様化する社会のニーズに柔軟に対応する研究の推進と堅実な基礎学力と幅広い応用能力を備え国際的視野を持つ実践的・創造的人材の育成により,国際的に魅力ある大学院となることを大きな目標としています。この目標を実現するためにこれまでにもさまざまな取組みが実施されてきました。本研究科の教育面での国際化を加速するための本研究科全専攻を対象とした新たな取組みとして大学院教育改革支援プログラム「大学院科学技術教育の全面英語化計画:GRASIUS(Graduate School Action Scheme for Internationalization of University Students)」が平成19年度に採択されました。このグラシウス(GRASIUS)計画のもと,国際的に活躍できる技術者・研究者の育成,学生の異分野対応能力や実践的能力の涵養,国際社会でのコミュニケーションに必要不可欠である英語力の強化など本研究科の国際化を目指した教育改革が進められています。

この目標達成のために本計画には,以下の事項が必須として含まれています。

 

  1. 広範な科学・技術分野に対応可能な英語による教育・研究指導体制の構築
  2. 英語力強化のための実践的英語教育科目の配置とTOEFLによる英語力の評価
  3. 英語による教授法改善のためのFD活動(セミナー,講習会の開催)
  4. 海外協定校との連携による国際共同教育の推進
  5. 共同学位制度(Dual Degree Program など)による教育の国際的な質の保証制度の整備
  6. 学生の海外派遣支援制度の拡充・整備
  7. 海外協定校との連携のもと本研究科主催による学生国際会議(ICAST)の
    毎年開催
  8. 企業,海外協定校などでの研究型インターンシップによる実践的能力の強化

 

 本計画の目的は,その実践により本研究科における大学院教育の国際化を大幅に促進することにあります。これにより本研究科の教育面での国際競争力を強化し,国際的に魅力ある大学院とすることが大きな目標となっています。そのためには,平成19年4月設置の本研究科附属「総合科学技術共同教育センター(GJEC: Global Joint Education Center for Science and Technology)」での国際共同教育に向けた取組み,英語による教育の展開,英語による教授法改善のためのFD活動,学生の英語レベル強化のための英語教育科目等の整備,事務組織の国際化対応に向けた整備などが極めて重要であるといえます。

 

 グラシウス計画でのこれらの取組みを通して,本研究科の国際化が加速され国際的に魅力ある大学院として本研究科が認知されることを希望してやみません。そのためには,本研究科に所属する学生・教職員の本計画への積極的な参画や意識改革が従前にも増して重要であるといえます。

大学院科学技術の全面英語化計画