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講義概要

大学院教養教育プログラム(全学共通)

プロジェクトマネジメント概論

「プロジェクトとは何か?」という原点に立ち、プロジェクトマネジメントに必要な基礎知識について、モダンプロジェクトマネジメントの知識体系であるPMBOK(A Guide to the Project Management Body of Knowledge)に基づき講義を行います。企業と大学が連携しプロジェクトを遂行する機会は年々増えており、プロジェクトを成功に導くマネジメント能力が重要視されています。
特に、国家間をまたぐメンバーにより構成されるプロジェクトでは、各国の視点を尊重しつつも、国際標準に基づいたプロジェクト運営能力が求められます。「プロジェクト」や「マネジメント」という用語に対して馴染みのない方でも理解できるよう、基礎知識をカバーした上で、企業におけるプロジェクトの進め方や重点施策を、IT開発プロジェクトを実例に講義します。

ソーシャルビジネス概論

本講義では、将来起業を目指す、特に理系学生に向けた起業の方法・理論を教授することを目的とする。以下のような講義構成とし、具体的な成功・失敗事例を交えて教授する。

  1. 成功する起業とは?
  2. 新しい起業の潮流
  3. 成功する起業家の条件
  4. 理系人間が起業するということ
  5. 事業計画から資金調達まで
  6. 起業リスクと危機の回避
  7. ビジネスプラン策定
  8. 成果発表

 講義の終盤には、グループ・アクティビティとして、起業を意識した事業案についてプレゼンテーションし、評価するコンペを実施する。

ソーシャルイノベーション生成論

社会的企業(social enterprise、social entrepreneurship)とは、貧困や過疎、教育、雇用など多様な社会的な課題をビジネス的手法で解決していこうとする事業あるいは組織を指します。従来、これらの課題に向き合ってきたのは国や自治体などの公共と民間のボランティアでしたが、公共で多様なニーズをフォローするのは難しく、ボランティアでは資金を始めとしたリソースの確保に限界があります。そこで、民間企業の経営手法を適用することで、活動の自由度や柔軟性、継続性を担保しようというのが、社会的企業の考え方です。今年度の授業テーマは、社会課題解決の経営論、つまり難易度の高い課題に向き合う組織の戦略やマーケティングを学び・考えることです。
ビジネス的発想で社会的課題を解決するのは、一般のビジネス以上に難しいのは当然です。社会的課題がこれまで公共やボランティアの範疇であったのは「儲からない」と考えられていた市場だったからで、そこで安定して活動していく資金や人材の確保には高度な知識や工夫が必要とされます。高度な戦略や事業モデル、マーケティングが求められるはずです。
NPO という組織形態を採用し寄付を中心とした財源で活動をおこなっている組織から、株式会社形態を採用し資金調達などの面で自由度を高めている組織、NPO と株式会社両方をダブルで運営する組織など、ミッションや事業内容、展開戦略により多様なモデルが出てきています。高校生向けにキャリア支援をおこなうカタリバ、プログラミング教育のライフイズテック、不登校・中退・ひきこもりなどを対象に塾を運営する LITALICO などといった事例を、その当事者などから学び、皆で議論します。

イングリッシュ・アカデミック・ライティングⅠ English Academic Writing Ⅰ

Academic writing is difficult for non-native learners, but it becomes easier if you learn a few rules and follow some simple strategies. Most types of academic writing use highly predictable structures. These structures are often expressed through predictable phrases and sentence patterns.
Learning these structures, along with their associated phrases and sentence patterns, can provide you with a kind of template to use in your first attempts at writing academic papers.
It is not realistic to expect to eliminate all errors. Your aim should be to write a draft that is good enough to show to a native or expert user of English for advice. That means reducing the number of errors to a manageable number. Above all, it means changing the types of errors: If you can avoid the simplest kinds of grammatical errors, you create scope for advice on more subtle or advanced errors.
Accordingly, this course will help you to learn typical structures, phrases, and sentence patterns used in academic papers. It will also teach some ways of reducing errors. Since each student’s needs are different, time will be set aside for individual help?both general advice and correction? with the writing you need to do.

  1. A high-level overview of academic writing
  2. Seeing the strengths and weaknesses of your own writing
  3. Reducing errors: why and how?
  4. Structures, sentence patterns, and phrases
  5. Putting it into practice: writing a draft
  6. Individual advice (1): Reducing errors
  7. Individual advice (2): Learning some new patterns to raise your level
  8. Putting it all together: how to move forward

リサーチエシックス(研究倫理入門)

本講義では研究倫理問題の背景に加え、研究倫理を理解する上で必要な基本的用語の定義(特に特定不正行為=捏造・改ざん・盗用の定義)、研究不正問題の多様性(扱う問題の幅広さ)・グレーゾーンの考え方について講義すると共に、研究不正に関する歴史的側面と具体的事例、現在の法制度等のトピックスについても概説します。
 また、始めに授業内課題(アンケート形式)を行い、自らの研究活動の構造と研究倫理に関する理解について整理した後、複数回のグループ学習(討)を通じて研究倫理に関する疑問点を整理し、グループ学習の一貫として、取り上げたい研究不正のテーマを決定します。さらに、グループ(または個人)で研究不正のテーマを具体的に選び、その原因(背景)と構造、解決策について議論し、ポスターとして取り纏め、発表を行います。ポスター発表への講評を行った後、授業のまとめとして、研究活動を公正に行う上で参考となる事例や注意点、対策等について概説します。
 本講義は、基礎知識のインプットの後に、グループ討議によるアウトプットを繰り返す形式になっており、他人との対話を通じて、研究倫理に適切に対処する上で必要とされる基本的な考え方を理解することを目的としています。