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講義概要

産学官連携分野

・自動車の企画

プロジェクトを運営するための基礎知識の習得を目的に、日産車プリメーラ(初代)、アルティマなどの開発実例をまじえてパワーポイントを使って、一部、動画を併用しながら講義をしていく。
自動車および自動車産業の特徴、市場ニーズの把握、コンセプト立案、利益計画の策定方法、ブランドの意味、人間工学、軽量化、プロジェクトマネジメント、時間短縮の方法、について詳しく解説していく。

・パルスパワー材料プロセッシング

衝撃波を用いた衝撃圧縮の原理を理解して、そのパルスパワーを材料合成に活用する方法と実施例を学ぶ。また、宇宙空間における微小重力環境を材料プロセッシングに利用する意義と活用事例について学ぶ。授業内容は以下の通りである。

  1. 衝撃波を利用した材料プロセッシング
    1. (1)衝撃圧縮の基礎
    2. (2)衝撃圧縮の方法
    3. (3)衝撃圧縮によるダイヤモンド合成
    4. (4)溶射によるセラミックス被膜
  2. 微小重力環境を利用する材料プロセッシング
    1. (1)宇宙環境の利用
    2. (2)微小重力下でのフラーレン合成
    3. (3)超伝導物質合成
  3. 最近の科学技術現場での衝撃波問題

・バイオマスエンジニアリング

本講義では、履修学生が、バイオマスの利活用におけるエンジニアリングの基礎を修得することを目標とする。バイオマスの初級から応用までを網羅的に説明するため、バイオマスに馴染みのない学生でも履修し、単位取得を目指すことが可能である。

講義では、様々なバイオマスの利活用技術に関する、
・バイオマスを利活用する理由
・社会的な背景及び施策
・バイオマスの種類
・バイオマス利活用技術
・関連技術、研究開発動向
・エンジニアリングにおける留意点等
について取り扱う。

・感染症とワクチン開発 ~歴史、法規制から開発の実際~

以下のプログラムを通じて微生物と感染症、その予防策となるワクチンの基礎と開発に関する講義を行うとともに、研究所見学を通じて医薬品開発について理解を深める。また、医薬品開発には、医学や薬学だけでなく、理学、工学などの知識、技術が重要であることについても気付きを与えたい。

【感染症と微生物】
ヒトに病的症状を起こす微生物(ウイルス、細菌、寄生虫)の基礎と、その症状と影響について概説する。

【感染症と人類の戦い】
有史以来、人類が影響を受けた感染症について紹介する。また、近年話題となっている MERS、デング、エボラ等の新興再興感染症について理解を深める。

【ワクチンの基礎】
現在、使用されているワクチンについて体系的に概説するとともに、今後活用されつつある、または活用が期待される技術について概説する。

【ワクチンの開発】
ワクチンの基礎研究から臨床及び CMC 開発、製造、上市までの流れを総括して理解を深め、関連薬事法規制についても概説する。

【ワクチンの開発の実際例】
昨今の法規制に基づき開発されたワクチンを実例としてどのような技術、リソースが必要か、どのような問題点があるかについて概説する。

【ワクチンを取り巻く環境】
ワクチンの副作用の歴史とリスクと影響、ヒトの感染症以外を対象とした動物ワクチン及びがんワクチンなどの現状、また、アウトバウンド感染症リスクに備えたトラベラーズワクチンの現状などについて概説する。

【研究所見学】
実際にワクチン開発を行っている一般財団法人 化血研の菊池研究所を訪問し、工場及び研究所等の施設見学とともに研究員とのフリーディスカッションを行う。

・高温材料:高温で用いられるセラミックス、金属材料の高温特性

材料を高温環境で用いるためには、至極当然のことながら、使用温度下で要求される特性を十分に発揮することが必須である。今回の講義では、セラミックス材料、金属材料それぞれにおいて、要求特性を高温で発現させるための材料設計や、材料創製プロセスの指針を念頭に置きつつ、それら材料がどのような用途で使われているかについて概説する。具体的には、高強度・高靱性を有する代表的セラミックス材料である ジルコニア(ZrO2)、ジェットエンジンや火力発電のガスタービンに用いられるNi基超合金を中心に紹介する。