担当:自然科学教育部 半導体・情報数理専攻 情報数理教育プログラム
近年、ICTの急速な発展により、非常に短い間隔で大量の時系列データ(高頻度データ)が取得可能となりました。こうしたデータの解析では、背後に確率微分方程式などの連続時間確率過程を仮定するのが自然であり、高頻度データに基づく連続時間確率過程に対する統計理論の研究が盛んに行われています。私は特に、連続時間確率過程に対する多変量解析法の開発およびその理論的正当化に取り組んでいます。今後は理論研究に加えて、他分野の研究者や学生と連携しながら、提案手法を用いた実データ解析を行い、新たな知見を獲得することが目標です。