がん患者の血液中には、原発腫瘍組織から剥離し血液の流れに乗って全身を循環するがん細胞(血中循環腫瘍細胞、Circulating Tumor Cell:CTC)が存在しています。血液1 mLあたりにおよそ50億個の血球細胞が存在するのに対し、CTCはわずか数~数十個しか存在しません。そのため、CTCの検出は容易ではなく、前処理としてCTCを濃縮する工程が必要となります。そこで企業や医師と研究チームを作り、がん患者の全血中からCTCを選択的に捕捉する研究を行っています。
熊本大学大学院自然科学教育部
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