情報数理教育
プログラム
教育目的
情報を基盤とした社会において必要となる基盤的リテラシー(数理・データに関する科学と工学の基礎と応用の素養)を身につけ、高度情報化社会における基盤・応用技術として位置づけられる情報通信工学や計算機工学などの情報工学全般に亘る分野、確率解析や統計数学などの数理工学全般に亘る分野において、高度な専門能力と高い見識を備え、グローバル化した世界で広い視野と高い倫理観を持って活躍できる高度情報専門技術者・研究者として下記の人材を育成する。
- 01.多様に変化する社会の要請に対し、高度の専門能力を駆使して幅広い視野から柔軟かつ迅速に対応できる人材
- 02.新しい技術を自ら創出して課題を解決できる創造的能力を備えた人材
- 03.高度情報化社会をリードする意欲に富み、かつ地域や国際社会への貢献に対する使命感をもった人材
教育目標
教育目的を達成するために、下記に示す教育目標に従って教育を行う。
- 01.学部教育と連動した6年一貫教育プログラムにより、情報工学や数理工学などの広い意味での情報数理分野の高度専門知識を教授する。
- 02.理工融合教育科目やインターンシップなどを通じて、多様な分野に対応できる柔軟性、実践力、企画力、および起業化精神を育成する。
- 03.国内外での学会発表などを通じて、コミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を育成する。
- 04.修士論文作成を通じて、自発的探求心、論理的思考能力、課題発見・解決能力、表現能力を育成する。
教育の特色
情報工学、数理・データサイエンス、半導体デバイス工学の専門領域で共通して必要となる数理・データサイエンス・AI に関する基盤的リテラシーを修得する「専門基礎科目」および現実社会で必要となる他分野を理解する力、専門知識・技術を俯職的な立場から活用できる力、科学・技術分野で必須とされる英語運用能力を修得する「全専攻共通科目」を配置する。「専門基礎科目」の中には、ソフトウェア分野、ハードウェア分野、計算機応用分野、非線形解析分野、確率解析分野、統計数学分野、情報数学分野、半導体分野の主要な科目に加え、情報数理に関する基礎科目も含め、情報・数理を学術的背景として持たない入学生の学修にも対応する。さらに、半導体システム工学分野の科目を「専門応用科目」として配置し、自らの専門領域の必要性に応じて選択できるようカリキュラムを編成する。
代表的な科目
データ工学、コンピュータビジョン、人工知能工学特論、確率過程概論、統計的推測概論、グラフ理論特論