センター紹介

センター長の挨拶

熊本県の農業生産高は全国でもトップクラスであり、全国1位の生産高を誇るトマトやスイカをはじめ、
全国有数の食料供給基地としての役割を果たしています。一方、世界的な人口増加により、今後は、
食糧問題が、より、重要な人類共通の課題となると考えられます。このような状況の下、熊本県が
日本の食糧供給基地として今後も発展していくためには、農水産業のさらなる効率化が必要であると
考えられます。

このような状況の中、近年の科学技術の進展のもと、生物環境農学に関する基礎研究が大きく進歩・
発展してきています。これまでにも、私達は、本学の特色を活かし、農業被害軽減に関する研究、
水産資源の充実化に関する研究等、生物資源に関する基礎的研究を推進し、多くの研究成果をあげて
きており、今後、農水産業の応用研究の幅が、一気に大きく広がってきていると考えられます。

熊本大学の生物環境農学国際研究センターでは、基礎研究部門と分子農学部門を設置し、分子遺伝学・
化学・農学・薬学など、幅広い研究者の緊密な連携により、基礎から応用までパッケージとして、他の
研究者や農業従事者に研究成果を発信していく予定です。

熊本県の基幹産業である農業のポテンシャルを最大限に発揮し、熊本県のみならず、国際社会とも
緊密につながりつつ、高度なレベルで研究・社会貢献に取り組むために、研究を推進し、その成果を
社会に発信していく所存です。今後も、ご指導・ご鞭撻の程、どうぞよろしくお願いします。

生物環境農学国際研究センター
センター長 澤 進一郎